思い出の地

パレットくもじ

唐突ですが、先日沖縄に行ってきました。私にとって沖縄は21世紀を迎えた思い出の地なのです。
2000年のある日、私の携帯に見知らぬ番号から電話がかかってきました。RHPSに関して見知らぬ映画館の担当者などから電話がかかって来るのには慣れっこでしたが、さすがに沖縄と聞きまして、ビビリました。内容は、新世紀をRHPS上映で迎えたいということでした。
というわけで、飛行機でビューンと飛んで向かったのが2000年12月31日。沖縄に到着してからは、ホテルにチェックイン→打ち合わせ→食事(沖縄料理の居酒屋)→準備→イベント会場へという段取り。今回は、なんと屋外にスクリーンを作っての上映でした。沖縄の国際通りにある『パレットくもじ』のイベントスペースで行われた年越しイベントの一環です。予定では、カウントダウン→プレショーとなるはずでしたが、さすがに新世紀を迎えるだけあって、通常よりも人手が多く、皆興奮してました。もちろん日本人だけでなく、米国海軍の皆さんも大盛り上がりで収拾がつかなくなりました。
0:00を過ぎると同時に、盛り上がった観客達は叫び、歌い、持ってるものを色々投げ初めて、とうとうビール瓶を投げ怒号が飛び交い始めました。もう、暴動です。ステージ上には投げられたビンや食べ物が散らかり、そんなところでパフォーマンスしたら確実に怪我をするし、ましてや興奮しまくっている観客に襲われるという理由から、私達は仮説テントで待機することになりました。しばらく「困ったねー」なんて話していると、パトカーがやってきました。警察沙汰になった様子です。でも、もう露出度の高い服でスタンバっているのでどうにも外の様子を見にいけません。途中でプロデューサーが報告に来るのを聞きながら、自分達の出番を待つばかりです。やがて落ち着いた観衆の前に出る瞬間がやってきました。でも、まだステージの周りにはパトカーや警官がおり、再び暴動が始まらないように見守っています。で、こちらのパフォーマンスの一曲が始まったわけですが、その曲は…タッチミーです。警官に囲まれてタッチミーを踊ったのは初めてです。なんか露出度の高い服でクネクネとお色気ムンムンで警官の前で踊っていると、悪いことしてるのに、見守られているみたいな不思議な状況に胸がドキドキしました。その後、屋外で上映するとセリフもレスポンスもあんまり聞こえないという教訓を学びましたが、パフォ&上映はつつがなく終わりました。
こうして、ハードな新世紀を迎えたパフォーマー一行は昼過ぎの便で東京に戻りました。沖縄を出る前に昼食を取ったのですが、元旦ですのでどこもかしこも店が開いてません。そんな中、一軒のインド料理店を見つけてカレーを食べました。正月早々沖縄でインドカレーです。もう、全く正月らしくないったらありゃしない。でも、美味しかったので満足しましたが。こうして沖縄を後にしたわけですが、飛行機の中で突然あることに気が付きました。……海を見ていない。しかも、24時間未満の滞在時間。私は本当にRHPSのためだけに沖縄に行ってきたんだなぁと実感しました。
というわけで、ちょっと沖縄へ行ったついでに、思い出の地「パレットくもじ」まで足を伸ばしました。こうして、日本全国RHPS行脚をし続けて、いずれ47都道府県全てにRHPS上映の思い出の場所ができたらいいなと思っています。